砂漠の陰から

砂漠の陰から

広大な砂漠のような社会の陰でちまちまと生きていくブログ

税理士試験:税法理論暗記はどう攻略するか

f:id:sunaneco:20170817221305j:plain

税理士試験を受けるにあたり、理論暗記は避けては通れません。

税法の理論問題は

「◯◯について述べよ」というベタ書き問題

「甲社は〜〜である。この場合に適用が想定される規定について述べよ」
という応用事例問題

等が出題されます(消費税法の場合)

したがって、多くの受験生は予備校から配布される
条文を読みやすくまとめた理論集(理論マスターor理論サブノート)を
暗記し、前述した問題を解いていくことになります。

この「暗記」という作業。誰もが苦手なのではないでしょうか。
僕が1ヶ月で詰め込んだ方法を紹介します。

試験1ヶ月前の状況は

試験1ヶ月前の自分の状況は燦々たるものでした。

理論についてはおそらく4〜5題ほどしか暗記していなかったと思います。
その4〜5題も完璧に覚えているわけではなく、
ある柱しか覚えていなかったり、ところどころ抜けていたりしていました。

つまり、完璧に暗記していた理論は0題だったことになります。


直前期の答練は理論の予告がありますので、
答練を受ける前にその予告理論をカバーしていました。


しかしせっかく覚えた理論もなんだかんだで定着せず、忘れてしまっていました。

そんなんで受かる気があるのかと言われそうな状況ですね(笑)

とにかく「読む」こと

理論暗記の方法は、予備校でいろんな方法を教えていただきました。

基本的には「読む」「書く」「聞く」という方法があると思います。

「読む」は言わずもがな、理論マスターをひたすら読んで覚える方法ですね。
「書く」は理論マスターの内容を手を動かして書き、手で覚える方法です。
「聞く」は理論マスターを読んだ自分の声を録音し、あるいは市販の教材の
CDを聞いて耳で覚える方法です。


個人的には「読む」一択だと思います。

「書く」のは正直時間がかかりすぎます。
理論1題書くのも40分程度かかると思います。
消費税は、最低30題覚えて試験場に向かうように予備校に言われます。
30題も書いて覚えるのは非効率だと思われます。



「聞く」のはインプットにはいいですがアウトプットはできません。
アウトプットをするためには結局「読む」必要があります。


理論暗記においてはインプット、アウトプットのバランスが必要だと思います。

チェックペンを活用した

理論マスターの内容を頭に叩き込むインプット

そしてインプットした内容を頭の中から外に吐き出すアウトプット


これをバランスよく行う必要があります。

インプットのみでは、試験で実際に問題を目にしても
覚えた理論を思うように文字にできません。

まずは覚える理論をそのまま声にして読み、
何回か読んだところで、今度は何も見ないで声に出して読む。
これを地道に繰り返すことが僕にとって
やりやすい方法でした。


f:id:sunaneco:20170817221311j:plain

文房具店でよく売っている暗記シートを活用してこの作業を進めました。
インプットするときはシートを外して読み
アウトプットするときにはシートで隠してひたすら読んでいました。

ちなみに、写真の青い網掛け部分は施行令、施行規則に該当する部分です。
消費税では
「施行令に該当する部分は触れなくてよい」
という指定をされることが多いです。

暗記の段階で、施行令の部分を視覚的に目立つようにしておくことで
こういった問題にも対処することができます。

ルーティンワークに組み込む

上記の作業をいかに日々の生活に「組み込めるか」が鍵ではないでしょうか。

ちなみにこの作業は僕はいつも喫茶店でやっていました。
家ではやる気にならないし、かといって自習室では
理論を声に出して読むことはできません。

ですので、まず朝起きて自習室に行く前に喫茶店で読む、
自習室の帰りにまた喫茶店に寄って読む、
最後に夜寝る前に読むといったように
いつこれをやるかということを決めていました。

一回の理論読みでだいたい8〜9題程度を読んでいました。
最初は時間がかかりましたが、続けていくうちにスムーズに
読めるようになるのでだいたい一回に40分程度で読めるようになりました。

これを1日に3回やるので、1日で平均して24題程度を回せることになります。

今年は学生だったので時間がありましたが
来年もし受験するのであれば、もちろん就職して社会人となっているため
これをいつやるかまた考える必要がありますね。

ちなみに、喫茶店に通い詰めるのでお財布的によろしくないです(笑)

僕はこのやり方で、結局試験までに39題の理論を覚えました。



税理士試験は理論を暗記してからがスタートラインかもしれません。
この後は「柱あげ」を練習したり、
実際に理論を紙に書き出す練習をする必要があります。

このあたりについても、また自分の体験談を記事にできたらいいですね。